養生と聞くと荷揚げとあまり関係なく感じる方もいると思いますが、ここでは養生の重要性について説きたいと思います。
資材を荷揚げしていると、どうしてもベランダから取り込んでサッシを跨いで搬入なんて現場が結構あります。
そこで養生です。「養生しないで作業しちゃおう!」と横着をすると、悲劇が待っています。石膏ボードやパーチクルボード等をぶつけてしまうとアルミサッシは柔らかいので曲がってしまいます。これがいわゆる「物損事故」ってやつですね。
確かに養生は多少時間もかかりますが、ほとんどの場合5分もあれば完結します。この手間を横着すると後々大問題になるのです。
養生をしていなかったが為に、補修屋さんを呼んで補修したり、補修がきかない時は職人さんのよる交換作業が発生します。
養生をしっかりと行っていても物損してしまった場合は仕方ないです。お客様にも御理解頂けます。ただ養生もしないで物損となると結構な大事になるのです。
電車移動の多い荷揚げ屋さんで養生材まで持ち歩く強者はあまり聞きませんが、現場にはたいてい養生材があります。監督さんや職人さんに危険個所の説明をして養生材を貸して頂きましょう。ただ現場にも必ずあるとは限りませんので、現場にある段ボール等を代用して養生することは可能です。※この場合も必ず使用許可は確認しましょう。
ほんの5分でデキる事ですが、この丁寧な準備こそがお客様から信頼を頂く重要なポイントです。心配りは大事です。
現場が慌ただしくても「これ養生しときましょう」の一言が言える荷揚げ屋さんになりたいものです。
PS 作業後の撤去もお忘れなく!